中国Bizコラム・CCIDの眼

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 中国LCD産業のバージョンアップ(2009年11月24日)


  中国高世代液晶パネル生産ラインへの投資がピークに


  中国国内の液晶パネル生産ラインへの投資が加速し続け、液晶パネルの高世代化動向も明らかとなっており、中国LCD産業への投資はピークを迎えたと言える。 2009年9月、京東方の第8世代TFT-LCDパネル生産ラインの定礎式が北京亦庄経済開発区にて行われたことが、中国液晶パネル生産ラインが正式に高世代建設期に入ったことを示している。同月、シャープが第6世代ライン(生産ライン設備と技術を含む。)を南京中電熊猫に売却することを正式に発表、これは海外メーカーが中国に輸出した初の第5世代以上の液晶パネル生産ラインとなった。同様に9月、世界ナンバー2の液晶パネルメーカー LGDが広州経済開発区で第8世代TFT-LCDパネル生産ラインに投資することで合意に達し、中国にて高世代パネル生産ライン建設に投資する初の外資メーカーとなった。

 

  これらの液晶パネル投資ブームは、2008年初期には始まっており、投資されたTFT-LCDパネル生産ラインは、第4.5、第5、第6、第7.5、第8世代の各世代をカバーしており、投資に参加した企業も、京東方、龍騰光電、深セン天馬など国内の伝統的な液晶パネルメーカーから、中電熊猫、LGDなどの新規参入企業まで様々である。このLCDパネル生産投資ブームに影響を与える要素は多方面にわたっており、市場、政策、経済がその推進の主な動力となっている。


 表1 中国LCDパネル生産ラインへの投資状況

  >> 続き、全文3,655文字、図表4


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