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中国ICTコラム

中国モバイルインターネット向けMAP市場の現状(2012/05/28)

 モバイルインターネット端末(以下、MID)とは無線技術によりインターネットにアクセスするもの。主にスマートフォンとタブレットPCの2つがあり、モバイルマルチメディアとインターネットのシームレスな接続を実現する。

 

 2011年の世界のMID向けMAP市場の売上高は、前年同期比49.7%増の77億1千万ドルにまで達している。利用目的別では、スマートフォン向けが68億ドルで、市場全体の88.2%。ブランド構成は、クアルコム(Qualcomm)が35億ドル、45.4%で世界トップ。アップル(Apple)が23.6%で2位、テキサス・インスツルメンツ(TI)が16.6%で3位と続く。世界のモバイルインターネットはすでに3G時代に突入、LTE (Long Term Evolution、ロング・ターム・エボリューション)へと更に進化しつつある。モバイル端末用ソフトやアプリケーションサービスが増え続けるなか、端末へのニーズも増加の一途をたどると見られる。世界のMID向けMAPの市場規模は、2016年には372億3千万ドルにまで達し、年平均伸び率は37.0%になると見込まれる。

 

 図1 2007-2011年の世界のMID向けMAP市場の規模と伸び率

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