中国Bizコラム・CCIDの眼

中国ビジネスの眼

中国の金融業務刷新に力を発揮するビッグデータ(14/4/2)

  マクロ経済の伸びが緩やかになり証券市場の低迷が続く中、2013年の中国の金融業ユーザーの情報化ニーズは減少を続けた。CCID(賽迪顧問)の統計では、同年の中国金融業のIT投資規模は1083.8億元と前年同期からわずか2.7%の増にとどまった。中国の金融業界は今後、発展方式の転換を重点的に進めると見られる。その中身は、一、包括的なリスク管理体制の構築による厳格な監督管理態勢への転換。二、きめ細かな管理体制への転換と同時に、業務の情報化から管理の情報化への重点の移行。三、「利潤中心」から「保険証券中心」「顧客中心」への転換である。


中国IC産業の規模

  金融業界のビッグデータ利用の構成は、銀行分野のシェアが全体の41.1%と最大で、証券と保険がそれぞれ35.1%と23.8%でそれに続く。データ価値の認知度の高まりや、金融企業の業務転換の時期とも重なったことから、データに基づく業務及び内部管理の最適化が進んだ。これにより今後数年間は金融分野のビッグデータ利用が全体の水準を上回るペースで伸びそうだ。


中国IC産業の規模

  • 発行者:ファーイースト・パートナーズ株式会社(CCID日本事務所)
  • データ :CCID(賽迪顧問)2014年3月
  • 監修者:ファーイースト・パートナーズ株式会社
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