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中国UPS市場の戦いは高出力製品が主導(14/06/30)

 世界経済が緩やかに回復し、主な先進経済体で投資や消費が好転するなど2013年の世界経済は大きく変化した。こうした中、UPS市場が急成長している。世界の売上高は前年同期比1.2%増の60.03億ドルで、伸び幅は12年を上回った。先進市場では米国と日本が勢いを見せ、欧州市場は持ち直すなど3大地域の状況はそれぞれ異なっている。新興経済体は昨年に引き続き数年前までの好調を回復できていない。中国市場は好調を維持するクラウドデータセンターや、4G 、スマートシティ、レール交通などが新たな核になっている。2013年の売上高は12年比6.8%増の41.11億元だった。


 図1 2009−2013年の中国UPS市場の売上高及び伸び率


 中国の2013年のUPS製品のシェアは主流の10−60KVAが34.3%、100KVA以上が25.2%だった。200KVA以上が猛烈な伸びを維持し、10KVA以下は一段と縮小した。好調な高効率製品が平均価格を押し上げたが、その主な要因としては同年の製品のパフォーマンスの良さのほか、利益率の良さからメーカーが販売に力を入れたことが考えられる。イートン、エマーソン、APC、科華、科士達など主要メーカーでは20KVA超の製品の伸びが顕著で、平均価格を押し上げた。


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  • 寄稿:CCID(賽迪顧問)ソフトウェア・情報サービス研究センター
  • 監修:ファーイースト・パートナーズ株式会社(CCID日本事務所)
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