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富井 伸行

上海智造空間有限公司 総経理特別助理。


京都生まれ。札幌学院大学卒業。ニトリで17年修行を積む。(日本勤務10年+中国勤務7年。海外商品開発部長、海外品質部長、海外物流部長)その後、拠点を本格的に中国に移し、一伍一拾(イーウーイースー)中国版100円ショップ285店ローカル企業現職。営業本部長を経て、董事長直轄となり日本式最新モデル店舗を続々展開中。売上をUPさせた状態での標準化づくりの責任者。勤務時間外を使い、週20時間売場に立ち、ワーカーと作業し、お客を観察しつづけている完全現場主義者である。

中国No.1スーパーマーケット、RTマートの強み(第九話)

 現地化とは何だろう?お客目線に徹して現場を変えていくこと


 お客のニーズを鼻で嗅ぎ分けてそれを『しくみ』(作業システム)に落とし込んで、水平展開をしていく。そんなことがスイスイできれば、中国でのチェーン展開は簡単にできるかもしれない。1人の人間の考え方をベースとして、滞りなく進めていく。途中で邪魔が入らないように、その『しくみ』を構築するんだという決意が先にあれば、そのシステムは成立しうる。先にイメージを明確に描く、そしてそこから修正をし続ける。しかし軸足はぶれないことが重要だ。それは宇宙観をつくるというイメージに近いかもしれない。言い換えれば、構想し、その構想を実現化するということ。小宇宙として、現実世界に現れるものが店である。


 今回の中国ローカル化というテーマ。実は、ローカル化しようと無理にやるのではなく。現場で売上を上げつづけるための工夫をやり続ける、いつのまにかローカル化しているというのが正解だと思う。きっと『ローカル化』という言葉を使うこと自体が間違っているのだろうということに気付いた。ここでRTマートに登場してもらおう。1997年台湾1号店、1998年上海1号店、2000年AUCHANと合併。RT-MART 最初に学んだ相手は、カルフール。

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