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富井 伸行

上海智造空間有限公司 総経理特別助理。


京都生まれ。札幌学院大学卒業。ニトリで17年修行を積む。(日本勤務10年+中国勤務7年。海外商品開発部長、海外品質部長、海外物流部長)その後、拠点を本格的に中国に移し、一伍一拾(イーウーイースー)中国版100円ショップ285店ローカル企業現職。営業本部長を経て、董事長直轄となり日本式最新モデル店舗を続々展開中。売上をUPさせた状態での標準化づくりの責任者。勤務時間外を使い、週20時間売場に立ち、ワーカーと作業し、お客を観察しつづけている完全現場主義者である。

第十二話 中国IKEAから見出す 中国で売るヒント(その1)

 お値段以上ならワクワクも盛り上がる


 17年間もニトリで修行をしていたので、IKEAにはものすごく強い思い入れがある。競争相手として見ていたのではなく、先生に対して憧れを抱くような感じだった。実は今でもその気持ちは強くあり続ける。若い頃から部屋の模様替えが趣味だったこともあり、家具やインテリア用品を見るとワクワクしてしまう。これまた昔、京都の実家で深夜、はたと思い立ち家具の移動はじめ、よく怒鳴られたものだ。そう家具やインテリア用品、お値段以上であるとさらにマル。


 旬は、ふなっしー


 日本のIKEAが初めて直営で店舗を出した数年前のこと。IKEAの社長がインタビューで『日本での競争相手は?』という質問に、『ディズニーランド』とさらりと回答したときのことをつい最近のことのように覚えている。その時は、ふうんと思っただけだったが、今考えてみると日本のIKEA店舗は他の国のIKEA店舗よりもエンターテイメント性がどんどん強くなっているように感じる。中国でのIKEAで商品単体に関しては、すごく強く惹かれるが、売場や陳列に魅かれることはない。それはなぜか?娯楽的な場所が増えているからではなく。今ある商品でいかにしてお客にわくわくしてもらうかということに基準をおいて、売場(店全体)を構成しようとしているからである。少し具体的な話をしよう。現在東京 >>続き

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